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荒繩
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あらなわ
ふりがな文庫
“
荒繩
(
あらなわ
)” の例文
新字:
荒縄
毎年の
厳寒
(
げんかん
)
には、深夜、
凍天
(
とうてん
)
をいただき氷地を踏み、井戸端へ出て、
荒繩
(
あらなわ
)
で腹を巻きしめ、氷を砕いた水を頭からかぶって、
丑満
(
うしみつ
)
から独り道場入りを始め、夜の明けるまで
剣の四君子:04 高橋泥舟
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
着物は完全な
襤褸
(
ぼろ
)
でそれに
荒繩
(
あらなわ
)
の帯を締めていたような気がする。
物売りの声
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
滝つぼの辺へ行ってみたところ——
荒繩
(
あらなわ
)
の腹帯を巻き、
鈴
(
れい
)
を振り鳴らし、しぶきの中に、声も出ぬまで、
経文
(
きょうもん
)
を
唱
(
とな
)
えている姿は、身の毛もよだつばかりであったとか、語っておりました。
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
荒
常用漢字
中学
部首:⾋
9画
繩
部首:⽷
19画
“荒”で始まる語句
荒
荒野
荒唐無稽
荒磯
荒寥
荒涼
荒海
荒々
荒神
荒地