剣の四君子けんのよんくんし04 高橋泥舟04 たかはしでいしゅう
熟れた柿が落ちている。何のことから始まったのか、柿の木の下で、兄弟は取っ組み合っていた。 小さい謙三郎は、手もなく、兄の紀一郎に投げつけられて、強かに背を大地へ打ちつけた。 「よくも投げたな」 恥辱だと思うのだ。武士の子だ。転びながらも歯軋 …
作品に特徴的な語句
かぎ ひと やれ うつ 此方このほう 莞爾にこ したた なかれ もと こうべ はから ふさ ほどこし ゆる 夢現むげん らん 厳寒げんかん 湿うる 遺言いげん こら かえ さん なつ そむ 可憐いじら めい さつ うめ ひそ 満々まんまん 土塊どかい 泥舟でいしゅう おと つき あざな まろ しつ あつ 精魂しょうこん けん いわ 幾年いくとせ 引分ひきわ あけ いたずら くり さかん しん 脱殻だっかく 悲愁ひしゅう じょう おろ 掻消かきき たしか 戸外おもて 二月きさらぎ 狐狸こり うつつ はかな しび なお ひとみ 仮借かしゃく 破戸やれど 神厳しんごん とり ほか ほど 突仆つきたお 突忽とっこつ 竹刀しない 筑後ちくご はし 精励せいれい 累代るいだい 組頭くみがしら ののし 聴講ちょうこう 脆弱ぜいじゃく 脾腹ひばら 草埃くさぼこり めい ほこ はる
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