“累代”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
るいだい89.7%
るゐだい10.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(亀山は、関一政せきかずまさが、祖々累代るいだい所領の地。あわれ、私に下さるおつもりで、一政に返し賜われば、彼も私も、いかにうれしいかわかりませぬ)
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
何をもってかあおい累代るいだい御恩寵ごおんちょうにこたえたてまつらんと……いえ、主人左近将監は、いつも口ぐせのようにそう申しております。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
戸籍は島田町にあつて、町の北半里ばかりの傳心寺に住んでゐる。傳心寺は桑原氏が獨力を以て建立こんりふした禪寺で、寺祿じろくをも有してゐる。桑原氏累代るゐだい菩提所ぼだいしよである。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
殘し非人に左右さいうせらるゝ事なく席薦たゝみの上にて相はて先祖累代るゐだい香華院ぼだいしよに葬られ始終しじう廟食べうしよく快樂けらくを受るは之れ則ち光が賜物たまものにしてあだながらも仇ならずかへつておんとこそ思ふ可けれ依て元益親子は光をうらむ事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)