“菩提所”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぼだいしょ87.8%
ぼだいしよ9.8%
ぼだいじ2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この東嶺寺と云うのは松平家まつだいらけ菩提所ぼだいしょで、庚申山こうしんやまふもとにあって、私の宿とは一丁くらいしかへだたっていない、すこぶる幽邃ゆうすい梵刹ぼんせつです。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
戸籍は島田町にあつて、町の北半里ばかりの傳心寺に住んでゐる。傳心寺は桑原氏が獨力を以て建立こんりふした禪寺で、寺祿じろくをも有してゐる。桑原氏累代るゐだい菩提所ぼだいしよである。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
けれども御弓の菩提所ぼだいじを僕が知ろうはずがなかった。僕は呻吟しんぎんしながら、やむを得なければ姉に聞くよりほかに仕方あるまいと答えた。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)