“菩提心”の読み方と例文
読み方割合
ぼだいしん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「……これも矢張やは菩提心ぼだいしんと云えば云えるであろう。……あの呉一郎の狂うた姿を見て、たまらなくなったからであろう……」
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
私はその網の燃え上る火を見まして「法界の衆生しゅじょう、他の生命を愛する菩提心ぼだいしんを起し殺生的悪具をことごとく燃尽やきつくすに至らんことをこいねがう」
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
すなわちえん優婆塞うばそくの像で、顔も姿も解らなかったが、なお崇厳の輪郭だけは、見る人の心を敬虔けいけんに導き、且つ菩提心ぼだいしんを起こさせるに足りた。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)