“ぼだいしん”の漢字の書き方と例文
語句割合
菩提心100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
疾翔大力と申しあげるは、施身大菩薩せしんだいぼさつのことぢゃ。もと鳥の中から菩提心ぼだいしんを発して、発願ほつぐわんした大力の菩薩ぢゃ。疾翔とは早く飛ぶといふことぢゃ。
二十六夜 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
何も考えずに暖かく成長した若い女(男でも同じである)の起す菩提心ぼだいしんや宗教心は、皆此暗い影の奥から射して来るのだと余は固く信じて居るからである。
血みどろな合掌と、銀五郎が最期の声を新たに思いうかべる時——またかかる夜かれの菩提心ぼだいしんは、知らず知らずにも一節切ひとよぎりの一曲をその霊にむけさせる。
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)