“葵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あおい77.2%
あふひ19.8%
あをい1.0%
あをひ1.0%
モオヴ1.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上様のほかに、あおいの紋のついたお羽織を着ているのは、愚楽一人ですから、みんな、ソレお羽織が来たといって、誰も愚楽のそばへ寄る者はない。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
昔、大将の母君のあおい夫人の葬送の夜明けのことを院は思い出しておいでになったが、その時はなお月の形が明瞭めいりょうに見えた御記憶があった。
源氏物語:41 御法 (新字新仮名) / 紫式部(著)
机を隔てて坐っているのは前髪立まえがみだちの少年武士で、のし目の振り袖にあおいの定紋、聡明そのもののようなすんだ眼の、珍しいほどの美少年。
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
次のを立て切る二枚の唐紙からかみは、洋紙にはくを置いて英吉利イギリスめいたあおい幾何きか模様を規則正しく数十個並べている。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
立ちあおいや朝顔などが小さな二葉のうちに捜し出されて抜かれるのにこの三種のものだけは、どういうわけか略奪を免れて勢いよく繁殖する。
路傍の草 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
と成され印をすゑし一書を下しおかれ短刀は淺黄綾あさぎあやあふひ御紋ごもん染拔そめぬき服紗ふくさつゝみて下されたり。
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
‥‥さうしてあふひもんいた兩掛りやうがけに目禮もくれいして、片脇かたわきつてゐなければならなかつた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
紫琴女は先に立つて、二階の一と間、恐ろしく豪華な八疊に案内しました。多分自分の部屋でせう。三つ葉あふひの紋がチラ付きます。
雑木山のすそや、柿の樹の傍やうまやの横手や、藪の下や、桐畑きりばたけや片隅にぽつかり大きな百合ゆりあふひを咲かせた農家の庭の前などを通つて。
紋所といふもの、もとは車の紋から起きたといふ説があるが、真実ほんとうの事かうか知らない。徳川家があふひを紋所に用ゐるやうになつたのにも、色々な伝説がある。
今はツユあをい、矢車、野しゆん菊、人参にんじんの類のみ。
きながらたましひかたちあらはすのが生靈いきれうで、源氏物語げんじものがたりあをひまきの六でう御息所みやすみどころ生靈いきれうごときはすなはそれである。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
 まさか、あのモオヴ色の空に
是名優哉(一幕) (新字旧仮名) / 岸田国士(著)