“天竺葵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あおい50.0%
ジェラニアム50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
裏の百姓家も植木師をかねていたので、おばあさんの小屋こいえの台所の方も、雁来紅はげいとう天竺葵あおい鳳仙花ほうせんか矢車草やぐるまそうなどが低い垣根越しに見えて、鶏の高くときをつくるのがきこえた。
塗りのげた窓側まどがわの壁には、色の変った畳の上に更紗さらさの窓掛けが垂れ下っている。その窓にはいつ水をやったか、花の乏しい天竺葵ジェラニアムが、薄いほこりをかぶっている。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)