“窓側”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まどぎわ41.7%
まどぎは33.3%
まどがは16.7%
まどがわ8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
書斎でもあり寝室でもある部屋の机に対(むか)って、岸本は自分の書いたものを取出した。窓側(まどぎわ)の壁に掛けてある仏蘭西の暦は三月の来たことを語っていた。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
老人の後(うしろ)に立つてゐて、お付合のやうに笑ひながら窓側(まどぎは)の柱に懸つてゐる時計を眺め、更に大形の懐中時計を衣嚢(かくし)から出して見た。
道 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
しかし汽車(きしや)が今(いま)將(まさ)に隧道(トンネル)の口(くち)へさしかからうとしてゐる事(こと)は、暮色(ぼしよく)の中(なか)に枯草(かれくさ)ばかり明(あかる)い兩側(りやうがは)の山腹(さんぷく)が、間近(まぢか)く窓側(まどがは)に迫(せま)つて來(き)たのでも、すぐに合點(がてん)の行(ゆ)く事(こと)であつた。
蜜柑 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
塗りの剥(は)げた窓側(まどがわ)の壁には、色の変った畳の上に更紗(さらさ)の窓掛けが垂れ下っている。その窓にはいつ水をやったか、花の乏しい天竺葵(ジェラニアム)が、薄い埃(ほこり)をかぶっている。
母 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)