窓側まどがは)” の例文
しかし汽車きしやいままさ隧道トンネルくちへさしかからうとしてゐることは、暮色ぼしよくなか枯草かれくさばかりあかる兩側りやうがは山腹さんぷくが、間近まぢか窓側まどがはせまつてたのでも、すぐに合點がてんことであつた。
蜜柑 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
下女げぢよれて三にん小人數こにんずだから、このでふにはあま必要ひつえうかんじない御米およねは、東向ひがしむき窓側まどがは何時いつ自分じぶん鏡臺きやうだいいた。宗助そうすけあさきてかほあらつて、めしますと、此所こゝ着物きものへた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)