“窓辺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まどべ88.9%
まどぎは11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しまいに私は机から離れて、窓辺まどべに立った。雁は隅田川の上流の方へ飛んで行った。ながいこと、私は窓際に突き立っていた。
如何なる星の下に (新字新仮名) / 高見順(著)
人のせいではない。運命はひらいてこそ行け。こうしておぼろ窓辺まどべに不平ばかり思いつづけていたとて、たれが外から幸運の車をもって迎えに来よう。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ひとり窓辺まどぎはに凭りかゝつて月を眺めてゐると、遠くの空の下で、今宵春子さんはどんな思で、この月を眺めてゐるだらうか——そんな事を思ふと知らず知らずの間に涙がこぼれて来ます。
(新字旧仮名) / 牧野信一(著)