“まどべ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
窓辺88.9%
窓方11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
漢青年は、気がつくと、いつの間にか窓辺まどべによっていた。そこから、西湖せいこの風光が懐しく彼の心を打った。こうして、漢青年の幻想生活が始まった。
西湖の屍人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
あわてた視線が途惑とまどって、窓辺まどべの桜に逸れました。私はぞっとしました。その桜の色の悽愴せいそうなのに。
病房にたわむ花 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
漸くにして陶然たる頃、窓方まどべの明るみも亦仄かとなる。水眼鏡の眼を視開いて水底をさ迷はん夏の日のことを思ふ。
五月のはじめ (新字旧仮名) / 牧野信一(著)