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『病房にたわむ花』
ふりがな文庫
『
病房にたわむ花
(
びょうぼうにたわむはな
)
』
春は私がともすれば神経衰弱になる季節であります。何となくいらいらと落付かなかったり、黒くだまり込んで、半日も一日も考えこんだりします。桜が、その上へ、薄明の花の帳をめぐらします。優雅な和やかな、しかし、やはりうち閉された重くるしさを感じます …
著者
岡本かの子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「女性改造」1924(大正13)年4月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約4分(500文字/分)
朗読目安時間
約7分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
代
(
かわ
)
徹
(
てっ
)
圧
(
あっ
)
居
(
い
)
閉
(
とざ
)
合
(
あわ
)
越
(
ごし
)
枝垂
(
しだれ
)
先刻
(
せんこく
)
当
(
あた
)
莞爾
(
かんじ
)
歩
(
あゆ
)
徒
(
いたずら
)
様
(
よう
)
度
(
たび
)
束
(
たば
)
暫時
(
しばらく
)
聞
(
きこ
)
覗
(
うかが
)
逸
(
そ
)
分
(
わか
)
遊歩
(
ゆうほ
)
仰
(
あお
)
狂院
(
きょういん
)
或
(
あ
)
扉
(
とびら
)
程
(
ほど
)
窓辺
(
まどべ
)
眉
(
まゆ
)
硝子
(
ガラス
)
破綻
(
はたん
)
眺
(
なが
)
芝生
(
しばふ
)
白髪
(
しらが
)
病房
(
びょうぼう
)
男女
(
なんにょ
)
狂
(
くる
)
満庭
(
まんてい
)
袖
(
そで
)
風手
(
かざて
)
頬
(
ほお
)
面
(
おもて
)
附
(
つ
)
這入
(
はい
)
途惑
(
とまど
)
襦袢
(
じゅばん
)
裾
(
すそ
)
群
(
むれ
)
落付
(
おちつ
)
茶室
(
ちゃしつ
)
茲
(
ここ
)
茫漠
(
ぼうばく
)
花片
(
はなびら
)
棟
(
むね
)
聞
(
き
)
老若
(
ろうにゃく
)
合掌
(
がっしょう
)
就
(
つ
)
密雲
(
みつうん
)
奇嬌
(
ききょう
)
夜具
(
やぐ
)
場景
(
じょうけい
)
堅牢
(
けんろう
)
執拗
(
しつよう
)
唯
(
ただ
)
和
(
なご
)
居
(
お
)
可憐
(
かれん
)
却
(
かえ
)
出征
(
しゅっせい
)
其処
(
そこ
)
傷
(
いた
)
交
(
まじ
)
丁度
(
ちょうど
)
一層
(
いっそう
)
掠
(
かす
)
淫
(
みだ
)
泊
(
とま
)
沢山
(
たくさん
)
毎
(
ごと
)
殊
(
こと
)
樹立
(
こだち
)
一向
(
いっこう
)
昼餉
(
ひるげ
)
満
(
み
)
挙措
(
きょそ
)
挙手
(
きょしゅ
)
或
(
ある
)
憂鬱
(
ゆううつ
)
悽愴
(
せいそう
)
廊下
(
ろうか
)
帳
(
とばり
)
巡回
(
じゅんかい
)