“出征”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅっせい89.5%
しゆつせい5.3%
でかけ5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
村から出征しゅっせいした軍人の大半が戦死し、人々の神経が極度に緊張して居た時分であるから、強く村人の心を揺り動かし、郷里の人々は
血の盃 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
柏崎海軍少尉かしはざきかいぐんせうゐ夫人ふじんに、民子たみこといつて、一昨年いつさくねん故郷ふるさとなる、福井ふくゐ結婚けつこんしきをあげて、佐世保させぼ移住うつりすんだのが、今度こんど少尉せうゐ出征しゆつせいき、親里おやざと福井ふくゐかへり、神佛しんぶついのり、影膳かげぜんゑつつにあるごと
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
千々岩! はああの男はこのあいだ出征でかけたが、なまじっか顔を知られた報いで、ここに滞在中いるうちもたびたび無心にやって来て困ったよ。つらの皮の厚い男でね。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)