“でかけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
出掛65.5%
出懸20.7%
出勤際3.4%
出征3.4%
出行3.4%
外出3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かへりもおそいが、かへつてから出掛でかけなどといふ億劫おくくふこと滅多めつたになかつた。きやくほとんどない。ようのないとききよを十時前じまへかすことさへあつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
無論むろんうとも』とつて海龜うみがめは、『だから、さかなわたしところて、旅行りよかう出懸でかけるンですがとはなすならば、わたし何時いつでも「どんな海豚いるかと一しよに?」とたづねる』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
『エミやあ! エー坊! エンミイ— おい、エミ公! ちょっと来てくれよオ、大変々々!』出勤際でかけに、鏡台へ向って、紳士の身躾をほどこしていた文太郎君が、突然叫びたてました。
四月馬鹿 (新字新仮名) / 渡辺温(著)
千々岩! はああの男はこのあいだ出征でかけたが、なまじっか顔を知られた報いで、ここに滞在中いるうちもたびたび無心にやって来て困ったよ。つらの皮の厚い男でね。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
とほくはゆみ張裂はりさくむね押鎭おししづめ打果さでや置べきかとすそみじかに支度したくを爲し既に一刀たばさんて出行でかけんとする其の折柄をりから後ろのふすま
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
外出でかける時は屹度中山高ちゆうやまたかを冠つて、象牙の犬の頭のついた洋杖ステツキを、大輪に振つて歩くのが癖。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)