“出行”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いでゆ50.0%
いでゆき21.4%
である14.3%
いでゆく7.1%
でかけ7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
先刻さきに赤城得三が、人形室を出行いでゆきたる少時しばらく後に、不思議なることこそ起りたれ。風も無きに人形のかずき揺めき落ちて、妖麗あでやかなる顔のれ出でぬ。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
跡に殘して出行いでゆきけり是より家内も夫々に休み座敷々々も一同に深々しん/\更渡ふけわたり聞ゆるものはいびきの聲ばかりなり然るに彼町人體の男は家内の寢息ねいき
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
軽々しく出行であるかれるのも面白くない、余り顔を見せん方が見識がいけれど、然し、近頃のやうにこもつてばかりるのは、第一衛生におまへ良くない。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
片付かたづけ支度致したくいたすに付て金銀の入用有べし太儀たいぎながら諸所へゆかれ金子を與へ給へとて二百五十兩相渡せしかば心得候と出行いでゆく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
とほくはゆみ張裂はりさくむね押鎭おししづめ打果さでや置べきかとすそみじかに支度したくを爲し既に一刀たばさんて出行でかけんとする其の折柄をりから後ろのふすま
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)