“出行(である)” の例文
軽々しく出行(である)かれるのも面白くない、余り顔を見せん方が見識が好(よ)いけれど、然し、近頃のやうに籠(こも)つてばかり居(を)るのは、第一衛生におまへ良くない。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
蜥蜴は墓地などに多く、動作迅速でたちまち陰顕する故、サンタル人は、睡中人の魂出行(である)くに、蜥蜴と現ずと信ず(フレザー『金椏篇(ゴルズン・バウ)』初版一巻一二六頁)
どうぞ一番に住所(ところ)を知せてくれ、初中終(しよつちゆう)旅を出行(である)いてゐる体だから、直(ぢき)に御機嫌伺(ごきげんうかが)ひに出ると、その事をあんなに懇々(くれぐれ)も頼んでゐましたから、後で聞いたら
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
実(げ)に彼は某(なにがし)の妻のやうに出行(である)かず、くれがしの夫人(マダム)のやうに気儘(きまま)ならず、又は誰々(たれだれ)の如く華美(はで)を好まず、強請事(ねだりごと)せず、しかもそれ等の人々より才も容(かたち)も立勝(たちまさ)りて在りながら
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)