“気儘”のいろいろな読み方と例文
旧字:氣儘
読み方割合
きまま93.4%
きまゝ6.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
勝手気儘きままな方向に動いているけれども、いったんそのどこかに注意を向けさせると、その部分の運動がピタリと停止してしまうのだ。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
ニコロは生れがいいので気儘きままで運命には従順な女なのだが、ブルジョアが滅んでからというものは信仰は痛快にも焼払われてしまった。
恋の一杯売 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
煎餅せんべいのやうな生木の薄いバラック旅館が、いくつも建ちかけてゐた。気儘きまゝ放題に家が建ち並んでゐる。市場マァケットあり小料理屋あり。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
一人娘ゆえ秘蔵に致し気儘きまゝに遊ばして置きましたが、日暮方から羽根を突きに往って帰りません。