“きまま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
気儘89.3%
気侭2.7%
気随2.7%
氣儘2.7%
自由2.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……何か命令をされたようで、自分気儘きままには、戸一枚も勝手を遣っては相成らんような気がしていたのでありますけれども……
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
随分うちそとの勝手気儘きままに振舞っていたから、奉公人には内の旦那さんは好い旦那と褒められたが、細君には余り信用されもせず大切がられもしなかった。
わたくしの友人等は「あの男は生活にこまらないからいつでも勝手気儘きままな事をしているのだ」といってその時も皆これを笑った。
正宗谷崎両氏の批評に答う (新字新仮名) / 永井荷風(著)
浜田屋喜平というのは、町内の紙屋の隠居で、気儘きままに遊びたいばかりに、婿の儀八に身上を譲ったという変り者。五十歳の、恐ろしく気の若い小意気な男でした。
作太郎と表向き夫婦にさえなってくれれば、少しくらいの気儘きままや道楽はしても、大目に見ていようと云ったと云う養母の弱味なども、父親には初耳であった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
わたくし生前せいぜん何事なにごとみな気随きずい気侭きまましとおし、自分じぶんおもいがかなわなければこの生甲斐いきがいがないようにかんがえてりました。
それをお前さんのように、ヤ人の機嫌を取るのは厭だの、ヤそんな鄙劣しれつな事は出来ないのとそんな我儘気随きままを言ッて母親さんまで路頭に迷わしちゃア、今日こんにち冥利みょうりがわりいじゃないか。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
氣樂だわね。私も一日でもさうして氣儘きままにごろ/″\してゐたいと思つてゝよ。この頃は正午過ぎになると、睡くつて/\仕樣がないんですもの。でも、主人がお勤めに行つてる留守に、まさか居睡りなんかしちやゐられないわね。そこは兄さんは得だわね。
仮面 (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
と、その顔を睨むように、嘉門は鋭く見やったが、「娘も十九になりました。婿取りせねばなりませぬ。大事な年頃なのでございますよ。若いりっぱなお武家様などと、こっそり人気のない花の蔭などで、自由きままな話などをしていては……ハッハッハッ、何をつまらない! つまらないことをいい出しましたなあ」こういうと嘉門はまたもよろけて
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)