“誰々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たれ/\25.0%
だれだれ25.0%
たれたれ12.5%
たれだれ12.5%
たれ/″\12.5%
だれ/\12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
衣類きものより足袋たびく。江戸えどではをんな素足すあしであつた。のしなやかさと、やはらかさと、かたちさを、春信はるのぶ哥麿うたまろ誰々たれ/\にもるがい。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
目ぼしい地主たちのことを訊ねた——誰々だれだれは農奴を幾人もっていて、まちからどのくらい離れたところに住んでいるか、どんな性質の男で、市へは余程たびたび出て来るのか
されどその人を誤れる報道は決して何等の不都合をも生ぜざるべし。彼等をらざる読者は湯屋の喧嘩けんかも同じく、三ノ面記事の常套じようとうとして看過みすごすべく、何のいとまかその敵手あひて誰々たれたれなるを問はん。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
に彼はなにがしの妻のやうに出行であるかず、くれがしの夫人マダムのやうに気儘きままならず、又は誰々たれだれの如く華美はでを好まず、強請事ねだりごとせず、しかもそれ等の人々より才もかたち立勝たちまさりて在りながら
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「すりや、あとの七人は誰々たれ/″\でござりまするな。」
「あとの七人は誰々だれ/\だらう——俺もその一人かな。」と、めい/\で屹度武勇を励むやうになるだらうといふので、わざとかうした人喜ばせを言つたのである。