“看過”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
みすご42.1%
かんか31.6%
かんくわ7.9%
みす5.3%
みのが5.3%
くわんくわ2.6%
みすぐ2.6%
みの2.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“看過”を含む作品のジャンル比率
歴史 > 地理・地誌・紀行 > アジア50.0%
社会科学 > 政治 > 政治史・事情6.7%
哲学 > 東洋思想 > 日本思想1.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
この類の誤りは、いては国民の社会的国家説にも悪結果を生ずべきものであるから、軽々に看過みすごしてはならぬと思う。
家の話 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
その替り、何かしら何時も人を冷いものに見ようとする傾向が、彼れの心の底で育ちかけているのも看過みすごしがたかった。
ラ氏の笛 (新字新仮名) / 松永延造(著)
この点については我輩わがはいも氏の事業を軽々けいけい看過かんかするものにあらざれども、ひとあやしむべきは
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
特に、「妻呼びたてて辺に近づくも」、「沖浪高み己妻ばふ」の句は、なかなか佳いものだから看過かんかしない方がよいとおもう。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
これは一笑話せうわぎぬが、こゝに看過かんくわがたきは、わが日本にほん稱呼せうこである。
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
日光の美の中で、他にまだ看過かんくわし難いものがある。
華厳滝 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
そういう和尚は半蔵のために、もうすこしでこの寺の本堂を焼かれようとした当面の人であるだけに、半蔵の不思議な行為をなぞとしてのみ看過みすごすことはできなかったと訴えるのであった。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
誠におはずかしき事に候えどもどうやらいたし候節はさびしさ悲しさのやる瀬なく早く早く早くおん目にかかりたく翼あらばおそばに飛んでも行きたく存じ参らせ候事も有之これあり夜ごと日ごとにお写真とおふねの写真を取りでてはながめ入り参らせ候 万国地理など学校にては何げなく看過みすごしにいたし候ものの近ごろは忘れし地図など今さらにとりいでて今日はおふねのこのあたりをや過ぎさせたまわん明日あす明後日あさってはと鉛筆にて地図の上をたどり居参らせ候 ああ男に生まれしならば水兵ともなりて始終おそば離れずおつき申さんをなどあらぬ事まで心に浮かびわれとわが身をしかり候ても日々物思いに沈み参らせ候 これまで何心なく目もとめ申さざりし新聞の天気予報など今いますあたりはこのほかと知りながら風など警戒のいで候節は実に実に気にかかり参らせ候 何とぞ何とぞお尊体からだおん大切に……(下文略)
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
と飽くことを知らない彼の探求心は、普通ならば誰しも看過みのがすかと思われるような、傍線アンダーラインの上に神経をとどめた。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
俺は屡この女の放埒を看過みのがした。
瘢痕 (新字旧仮名) / 平出修(著)
男子の裸体らたいなりしとの事は輕々しく看過くわんくわすべからず。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
久さんのおかみは、び心に婆さん宅のへっついの下などきながら、喧嘩の折節おりふし近くに居合わせながら看過みすぐした隣村の甲乙を思うさま罵って居た。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
そして、その——画像から失われた心臓が、右側の上端に、絵印となって置かれているではありませんか。そうなると、あるいは僕の思い過ぎかもしれませんが、その中で輝いている凄惨な光をどうして看過みのがす訳にゆきましょうか、ああ、心臓は右に。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)