“看護”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みとり44.4%
かんご23.6%
みと16.7%
みまも4.2%
まもり4.2%
つきそひ2.8%
みはり1.4%
みもり1.4%
もり1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あらぬ口走りや、ふるえを起して、看護みとりや一族をおびやかすので、いよいよ以て、言いなり気なりに、そのわがままをつのらせた。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
看護かんごひとつかれぬ、雪子ゆきこよわりぬ、きのふも植村うゑむらひしとひ、今日けふ植村うゑむらひたりとふ、かはひとへだてゝ姿すがたるばかり
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
父も母も多く無言で、母は外出などすこしもせず看護みとりつかれて、半病人の様なあおい顔をしつつわずかに私達の世話をしていた。
梟啼く (新字新仮名) / 杉田久女(著)
その年の十月十七日容態はにわかに悪化し、少しばかりの近親と友人達に看護みまもられて、天才ショパンは最後の時を迎えたのである。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
わたしもおあとからまゐりまするとてのうちには看護まもりひまをうかゞひていだすこと二度にど三度さんどもあり、井戸ゐどにはふたき、きれものとてははさみ一挺いつちやうにかゝらぬやうとの心配こゝろくばりも、あやふきはやまひのさするわざかも
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
氷を取寄せて雪子の頭を冷す看護つきそひ女子をんなに替りて、どれ少し私がやつて見やうと無骨らしく手を出すに、恐れ入ます、お召物が濡れますと言ふを
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
看護みはりの者がべそを掻いたやうな顔をして
角右衞門は村方一同にく思われて居る人故、代る/″\見舞にまいるうちに、六月の晦日頃みそかごろう息も絶え/″\になりましたゆえ、家内親類枕元を取巻き看護みもりをして居り
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
亭主とは年齢が違って若うございますが、亭主思いで能く生酔なまえい看護もりを致しますので、近所の評判にあの内儀かみさんはい女だ喜助の女房には不釣合だと云われる位ですが
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)