“まもり”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:マモリ
語句割合
25.4%
守護22.4%
護符11.9%
6.0%
守袋6.0%
神札6.0%
看護4.5%
守札3.0%
守衛3.0%
護府3.0%
干城1.5%
護身1.5%
守符1.5%
守護札1.5%
神符1.5%
1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
我若しかの非情の目、そのまもりきびしきために高き價を拂へる目が、シリンガの事を聞きつゝ眠れるさまを寫すをうべくば 六四—
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
を用ふ、其背に於て帯をおさふる処に綿を入れ、守護まもりを入れなどす。縮緬類をくけたるなり。また唯しごきたるもありといふ。
当世女装一斑 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
次の朝、スキャチャード先生は、臺紙だいしの一ぺんに目立つた字體で「不精者ぶしやうもの」といふ言葉を書きつけて、お護符まもりかなんぞのやうにヘレンの廣い、やさしい、怜悧れいりな、おとなしいひたひに結びつけた。
わが海軍としては、太平洋のまもりは大切このうえもない。そこへ化物が出てくるというのでは、困るのだ。とにかく、化物であるかないかを、われわれは一刻もはやく知りたいのだ。
太平洋魔城 (新字新仮名) / 海野十三(著)
振り仰ぐと、抱き上げた方の半蔵が、掛け守袋まもり一つのたくましい裸体になり、白木綿の腹巻の後ろ帯に、木刀を叩き込んで腰を切ろうとしているところでした。
蝮蛇除の神札まもりは別当松智院社人よりこれを出だす。遠近これを信じて授かる者多し。夏秋の頃山中叢林にこれを
半七捕物帳:05 お化け師匠 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
私もお跡から參りまするとて日のうちには看護まもりの暇をうかゞひて驅け出すこと二度三度もあり、井戸には蓋を置き、きれ物とては鋏刀はさみ一挺目にかゝらぬやうとの心配りも、危きは病ひのさする業かも
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「でも、あの夜、形見ぞといって下された地蔵菩薩のお守札まもりこそ、思えば、こうなる約束事の護符だったのでございましょう。いまでは、父御のお手に代って、和子の肌守札はだまもりとなっておりまする」
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
○およそ 菅神をまつやしろにはおほかたは雷除らいよけ護府まもりといふ物あり。此 御神雷の浮名うきなをうけ玉ひたるゆゑ、 神灵しんれいらいいみ玉ふゆゑに此まもりかならずしるしあるべし。
小兒せうにけはどうか日本帝國につぽんていこく干城まもりとなる有爲りつぱ海軍々人かいぐん/″\じんにしてたい、それにつけても、日本人にほんじん日本にほん國土こくど教育けういくしなければしたがつ愛國心あいこくしんうすくなるとはわたくしふかかんずるところ
左樣さうばかりではおわかりになるまい、濱島氏はまじましきみ御存ごぞんじのとうり、日出雄少年ひでをせうねんをば有爲りつぱ海軍々人かいぐん/″\じん養成やうせいして、日本帝國につぽんていこく干城まもりにと、かねての志望こゝろざしであつたのが、弦月丸げんげつまる沈沒ちんぼつとも
彼の二百五十歳の朝、人馬にんめシエッペラアクは人馬にんめの族の宝物の在る黄金の櫃に行って、その櫃に納められた護身まもり符を取り出した。
人馬のにひ妻 (新字新仮名) / ロード・ダンセイニ(著)
その護身まもり符は彼の父ジシッヤクが盛りの年に山から採った黄金を打って作りその上に矮神こびとかみと交換して得たオパルをちりばめたものであった。
人馬のにひ妻 (新字新仮名) / ロード・ダンセイニ(著)
と言つたやうな訳で、提督の写真は英国婦人の仲間に、魔除まよけのお守符まもりなにかのやうに大層流行はやつてゐる。
そしてその中から、お守護札まもりのように小さく畳んだ紙きれが膝のあいだに落ちた。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それからこれは与倉様の奥さまに差上げようと思って、先頃、錦山にしきやま神社へお詣りした時いただいておいた安産のお神符まもりですが、神棚から下ろして持って参りました。
日本名婦伝:谷干城夫人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
法王のもとにはあらぬまもりつわものなり。