神札まもり)” の例文
饗応役きょうおうやくの家臣たちは勿論のこと、君侯生涯の大命である。肌着にはけがれのない晒布さらしち、腹巻には天の加護かごを祈って、神札まもりを秘めている者もあった。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
蝮蛇除の神札まもりは別当松智院社人よりこれを出だす。遠近これを信じて授かる者多し。夏秋の頃山中叢林にこれを
半七捕物帳:05 お化け師匠 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「あの中に、お神札まもりの他に、書いた物もはいっているんですから、こん度、見てください」
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「これは、男山八幡のお神札まもりでござる。当日、懐中ふところにお持ちあって」
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)