“兼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かね54.4%
34.2%
けん9.2%
0.9%
かねし0.4%
がね0.4%
カネ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
金眸は朝よりりて、まりゐる処へ、てより称心の、聴水といふ古狐伝ひに雪踏みて、く洞の入口まで来たり。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
治良右衛門の命令に、ねて手筈が極めてあったのか、鮎子の手に白刄がひらめいて、空中梯子の二本の繩が、プッツリ切断された。
地獄風景 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
A院長は、居間で、これから一やろうとっていたのです。そこへはばかるようなさい跫音がして、ぎの女中看護婦ってきて
三月の空の下 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「ついてはね御約束の通り、今日は一つ私にも、不老不死になる仙人の術を教えて貰いたいと思いますが。」
仙人 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
石本君、生別又死別時、僕は慇懃に袖を引いて再逢のを問ひはせん。君も敢てまたその事を云ひ給ふな。たゞ別れるのだ。別れて君は郷国へ帰り、僕は遠い処へ行くまでだ。
雲は天才である (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
らされた小者は、他への気や、きまりのわるさなど、忘れてしまっているほど、おおかめさんが怖いのだ。
る」と言つた芸風の人ではあつたが、芸の素質はさして広い人とは言へなかつた。「立役」はしても「実悪」を兼ることは絶対になかつた。
芝居の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)