“かねし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鐘師50.0%
50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かねのどこかに、その鐘師かねしりつけてあるそうな、とばあさんはいった。これは木之助きのすけじいさんのはなしよりよほどほんとうらしい。
ごんごろ鐘 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
また紋次郎君もんじろうくんとこのおばあさんのはなしによると、このかねひとが、三河みかわくにのごんごろうという鐘師かねしだったので、そうばれるようになったんだそうだ。
ごんごろ鐘 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
樽屋たるや木之助きのすけじいさんのはなしでは、このかねをつくった鐘師かねしがひどいぜんそくちで、しょっちゅうのどをごろごろいわせていたので、それがかねにもうつって、このかねたたくと、ごオんのあとに
ごんごろ鐘 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
石本君、生別又かねし死別時、僕は慇懃いんぎんに袖を引いて再逢のを問ひはせん。君も敢てまたその事を云ひ給ふな。たゞ別れるのだ。別れて君は郷国くにへ帰り、僕は遠い処へ行くまでだ。
雲は天才である (新字旧仮名) / 石川啄木(著)