“およ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:オヨ
語句割合
51.4%
21.9%
14.5%
5.1%
2.2%
御止0.6%
0.6%
0.6%
0.6%
御廃0.4%
御寄0.3%
御詠0.3%
0.3%
0.3%
0.1%
0.1%
御世0.1%
御呼0.1%
御寐0.1%
御寝0.1%
御讀0.1%
0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
およそ外交問題ほど国民の元気を煥発するものはあらざる也。之なければ放縦懶惰安逸虚礼等に流れて、覚束おぼつかなき運命に陥るものなり。
これにはいし大小だいしよう種々しゆ/″\ありますが、おほきなものになるとえん直徑ちよつけい一町いつちようくらゐもあり、いしたかさは二三十尺にさんじつしやくおよぶものもあります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
其処そこけては我等わしらふなぢや。案山子かゝしみのさばいてらうとするなら、ぴち/\ねる、見事みごとおよぐぞ。老爺ぢい広言くわうげんくではねえ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
あなたはおひるから、ますおよいでるのが見える池へ連れてつてやると仰しやつたぢやないの。あたしまだ鱒を見たことがないんですもの。
水車のある教会 (旧字旧仮名) / オー・ヘンリー(著)
而れども言語の未だ血肉とならざりし世にありし靈魂の王たる人々のこゝにあるを見るにおよびて、我眼は千行ちすぢの涙を流しつ。
御止およしなさいましよ。御召しでもよごれるといけません。」
奇怪な再会 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
中にも利安は伊丹の町の銀屋をかたらつて、闇夜あんやに番兵を欺き、牢屋の背後の溜池ためいけおよいで牢屋に入り、孝高に面會した。
栗山大膳 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
間の堕落は間その人の死んだも同然、貴方は夫を持つて六年、なあ、水はくつがへつた。盆は破れてしまうたんじや。かう成つた上は最早もはや神の力もおよぶことではない。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
それからおよそ一週日を経ていよ/\決行の日、思ひ設けず雪子に邂逅かいこうしたわけである。二人はちらと視線を合せたが、彼女の方が先に眼を伏せた。
途上 (新字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
「え、召上るんですか。——然し、もう御廃およしなさいよ」
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「帰りにまた御寄おより。あいにくの降りで七曲ななまがりは難義だろ」
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
御詠およみになった歌でございましょう。
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
誠に宜しく宇内うだいに照臨し、皇化のおよぶ所、遠邇ゑんじあることなかるべし。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
王厳命して疾行すること三百里、みち偵騎ていきえば、ことごとこれを殺し、一昼夜にしてあかつきおよびて滄州に至る。凱の燕師のいたれるをさとりし時には、北卒四面より急攻す。滄州の衆皆驚きて防ぐあたわず。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「満野繁霜禾既収。今朝解任意悠悠。帯皇威去了其事。無一殛刑兼瘠溝。」〔満野繁霜禾既ニ収メ/今朝任ヲ解カレ意悠悠タリ/皇威ヲ帯ビテキ其ノ事ヲヘリ/一ノ殛刑およビ瘠溝無シ〕
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
この子房の上端には長い花柱があって萼の口までおよんでいて、その先の方が花粉を受ける長い柱頭となっている。グミの花はよい香気を放ち虫ヨ来い来いと声なしに呼んで招いている。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
秋月が此の通り手を突いて頼む……な……決して手前の咎めにはせんよ、出入も元々どおりにさせ、また事に寄ったら三人扶持さんにんふちか五人扶持ぐらいは、若殿様の御世およになれば私から直々じき/\に申上げて
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
小母おばさん、御呼およびになつたんぢやないとさ。うも変だと思つた。だから手も何も鳴らないつて云ふのに」といふ言葉が茶のの方できこえた。夫から門野かどのばあさんの笑ふ声がした。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
『まだ御寐およりませんかな。』とひ/\四五段しごだんのぼつた、中途ちゆうと上下うへした欄干てすりごしかほはせた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「あれ、御寝およっていらしったら、どうでございます」
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
大變たいへんどくになりますから、御止およしになつたはういでせう。もしいてなに御讀およみになりたければ、禪關策進ぜんくわんさくしんといふやうな、ひと勇氣ゆうき鼓舞こぶしたり激勵げきれいしたりするものがよろしう御座ございませう。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
秋の七種ななくさの歌は著名なもので、『万葉集』巻八に出て山上憶良やまのうえのおくらが咏んだもので、その歌は誰もがよく知っている通り、「秋のきたる花をおより、かき数ふれば七種の花」
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)