“おやすみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
御寝26.7%
御寐20.0%
御休13.3%
御休息6.7%
休暇6.7%
御休暇6.7%
御寢6.7%
御就寝6.7%
御就蓐6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「御早う」と慇懃いんぎんに礼をした。「先刻さっき御誘い申そうと思いましたが、よく御寝おやすみのようでしたから、失礼して一人参りました」
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
八時を打っても、未だ奥様は御寐おやすみです。旦那様は炉辺で汁の香を嗅いで、憶出おもいだしたように少許すこし萎れておいでなさいました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
あんまり御休おやすみでしたからな」
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
御休息おやすみなさいまし。」「いらっしゃいな。」と玉のかいなあらわにたすき懸けて働きたまえば、見る者あッというばかり、これにて五十銭の見世物みせものとは冥加みょうが恐しきことぞかし。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
御休息おやすみなさいまし。」と茶店の姫様ひいさま
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
蜻蛉とんぼも夏の休暇おやすみか。
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
九時には帽子を冠って、前垂掛で銀行へ御出掛おでましになる。御休暇おやすみの日には御客様を下座敷へ通して、御談話おはなしでした。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
御早おはやう」と慇懃いんぎんれいをした。「先刻さつき御誘おさそまをさうとおもひましたが、よく御寢おやすみやうでしたから、失禮しつれいして一人ひとりまゐりました」
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
御就寝おやすみとのみ思っていた越前守忠相、きちんと端座して蒔絵まきえの火鉢に手をかざし、しかもそれをへだてて、ひとりの長髪異風な男が傲然ごうぜんと大あぐらをかいているではないか。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
糸織いとをりのなへたるにふらんねるをかさねし寐間着ねまき小袖こそでめさせかへ、いざ御就蓐おやすみをとりてたすければ、なに其樣そのやうふてはないとおつしやつて、滄浪よろめきながら寐間ねまへと入給いりたまふ。
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)