“おやす”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
御寝25.0%
御安16.7%
御息16.7%
御休8.3%
御廉8.3%
御眠8.3%
御臥8.3%
於保8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御寝おやすみなさい。起きていらっしゃると毒ですから。私はもう御暇おいとまをします」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「はいはい御安おやすい御用……。彼氏かれしのとこですか。」
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
この前も寄るはずであったが、つい遅くなったので急いで帰った。今日はその積りで早くうちを出た。が、御息おやすみ中だったので、又通りまで行って買物を済まして帰り掛けに寄る事にした。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
勉強べんきやう? もう御休おやすみなさらなくつて」とさそはれたときかれかへつて
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
もっと御屋賃の御廉おやすい処へ引越したら可かろうなんて、三吉さんもそう言いますんですけれど、ここの家にる道具は皆な、貴方差押さしおさえ……娘達を学校へ通わせるたって
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
遊ばされ、只今御疲労にて、よく、御眠おやすみ中でござります。御用の趣き、某代って、承わりましょうが、御用向きは?
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
知りて付込れなば如何なる變事へんじの出來んも知れずいづれにも又々明日馬喰町へ行きて尋ね當り次第市之丞へ渡す迄ははなはだ以て心遣ひなりと云に女房も御道理ごもつともなり今日は終日ひねもす尋ねあぐまれさぞかし御勞おつかれならんにより貴郎あなたよひうち御臥おやすみありて夜陰よはよりは御心だけもねむり給は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)