“手習”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てならい62.2%
てならひ18.9%
てなら10.8%
てなれえ5.4%
てならは2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かつてわたしは、紫式部が、いろいろな女性を書いて来た後に、手習てならいきみ——浮舟うきふねを書いたことに、なんとなく心をひかれていた。
翌年よくねん、二ぐわつ初午はつうまことで、元二げんじばんおもむきへて、部屋へや一人ひとり火鉢ひばちひきつけながられいうた手本てほんに、うつくしいかなの手習てならひをしてた。
二た面 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
今でも彼は、毎朝営舎えいしゃで目をさますと、まず真先まっさき宮城きゅうじょう遥拝ようはいし、それから「未来の地下戦車長、岡部一郎」と、手習てならいをするのであった。
未来の地下戦車長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
傳「わっち左様そう言いましたよ、柳田典藏さんと云う手習てなれえの師匠で、易をたっうとすっかりならべ立ったので」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
縮をおる処のものはよめをえらぶにも縮のわざを第一とし、容儀ようぎつぎとす。このゆゑに親たるものは娘のおさなきより此わざ手習てならはするを第一とす。