“てならい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
手習92.0%
習字8.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ず第一に私は幼少の時から教育の世話をしてれる者がないので、ロクに手習てならいをせずに成長したから、今でも書が出来ない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
このあたりに隠れすみて里の子に手習てならい教えていたまいしが、うらわかくてみまかりたまいしとか、老いたる人の常に語る。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ずそのころ私達わたくしたちけた教育しつけにつきて申上もうしあげてみましょうか——時代じだい時代じだいゆえ、教育しつけはもういたって簡単かんたんなもので、学問がくもん読書よみかき習字てならいまた歌道かどうとおり、すべて家庭かていおさめました。
が、お光は一言もあらそわぬ。やっと十五になるかならぬの小腕で、鰻をとったり、網を張ったり、せっせと働いて居る。其上夜も少し暇さえあると、先生に書いて貰った手本を出して、習字てならいをする。
漁師の娘 (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)