“てならひ”の漢字の書き方と例文
語句割合
手習100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手習(てならひ)に行くと、よくいたづらつ子にいぢめられる。それも、師匠に云ひつければ、後(あと)の祟(たたり)が恐ろしい。そこで、涙をのみこんで、一生懸命に又、草紙(さうし)をよごしに行く。
世之助の話 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
その不思議といふは、昔より此逃入村の人手習(てならひ)をすれば天満宮の祟(たゝり)ありとて一村の人皆無筆(むひつ)なり。他郷(たきやう)に身(み)を寄(よせ)て手習すれば祟(たゝり)なし。しかれども村にかへれば日を追(おひ)て字(じ)を忘(わす)れ、終(つひ)には無筆となる。
わざと知(し)らず顏(がほ)つくりながらも潮(さ)す紅(くれなゐ)の我(われ)しらず掩(おほ)ふ袖屏風(そでびやうぶ)にいとゞ心(こゝろ)のうちあらはれて今更(いまさら)泣(な)きたる事(こと)もあり人(ひと)みぬひまの手習(てならひ)に松澤(まつざは)たかとかいて見(み)て又(また)塗隱(ぬりかく)すあどけなさ利發(りはつ)に見(み)えても未通女氣(おぼこぎ)なり同(おな)じ心(こゝろ)の芳之助(よしのすけ)も射(ゐ)る矢(や)の如(ごと)しと口(くち)にはいへど待(ま)つ歳月(としつき)はわが爲(ため)に弦(ゆづる)たゆみしやうに覺(おぼ)えて明(あ)かし暮(く)らす程(ほど)のまどろかしさよ
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)