世之助の話よのすけのはなし
友だち処でね、一つ承りたい事があるんだが。 世之助何だい。馬鹿に改まつて。 友だちそれがさ。今日はふだんとちがつて、君が近々に伊豆の何とか云ふ港から船を出して、女護ヶ島へ渡らうと云ふ、その名残りの酒宴だらう。 世之助さうさ。 友だちだから、 …
作品に特徴的な語句
もみ かう やはらか つゐ はづ 言上ことあ わづか かへ さいはひ なめらか 羞恥しうち うづくま およそ あぢは うしろ ほとんど 物騒ぶつさう 男女なんによ 町家ちやうか たたり 老爺おやぢ いささか 丁稚でつち なか 交錯かうさく とも 伽羅きやら ひん くち 太夫たいふ 女護によご あざな むしろ もつと しん にく 手習てならひ 昨日きのふ いは くひ さを ぐし 河岸がし 生際はえぎは がゆ うらやま みよし ふなべり 草紙さうし かうむ 蝋燭らふそく 裾取すそとり 近々きんきん しづく ゑくぼ 一桁ひとけた のぼ うち 今日こんにち 何時いつ まま ひる 可也かなり 吐息といき あか おびただ はじめ 家並やなみ 容子ようす 小肥こぶと 少人せうじん しま のぼり くるわ もてあそ 彼是かれこれ あと いよいよ 成人おとな 戦慄せんりつ 手柔てやはら 昨夜ゆうべ おぼろ たね 桟橋さんばし やぐら はな 灰墨はひずみ 甘輝かんき 白粉おしろい 睫毛まつげ 祐善すけよし やや 算盤そろばん