“女護”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にょご63.6%
によご36.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
事実、千代田の大奥に、ただいまどのくらいの女中がいるか知らないが、それらはみな、女護にょごしまの別世界をなして、幸いを望んでいる。
大菩薩峠:25 みちりやの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「おとぼけなすっちゃいけません。やみのない女護にょごしま、ここから根岸ねぎしけさえすりゃァ、をつぶってもけやさァね」
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
今日はふだんとちがつて、君が近々きんきんに伊豆の何とか云ふ港から船を出して、女護によごしまへ渡らうと云ふ、その名残りの酒宴だらう。
世之助の話 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「そんなわけにも參りませんが、どうでせう、この男を泊めて下すつちや、——年は若いが、これなら女護によごヶ島へ轉がして置いても大丈夫で」