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てならひ
ふりがな文庫
“
手習
(
てならひ
)” の例文
翌年
(
よくねん
)
、二
月
(
ぐわつ
)
初午
(
はつうま
)
の
夜
(
よ
)
の
事
(
こと
)
で、
元二
(
げんじ
)
其
(
そ
)
の
晩
(
ばん
)
は
些
(
ち
)
と
趣
(
おもむき
)
を
替
(
か
)
へて、
部屋
(
へや
)
に
一人
(
ひとり
)
居
(
ゐ
)
て
火鉢
(
ひばち
)
を
引
(
ひき
)
つけながら
例
(
れい
)
の
歌
(
うた
)
を
手本
(
てほん
)
に、
美
(
うつく
)
しいかなの
手習
(
てならひ
)
をして
居
(
ゐ
)
た。
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
山
(
やま
)
の
中
(
なか
)
にあつた
父
(
とう
)
さんのお
家
(
うち
)
では、
何
(
なに
)
から
何
(
なに
)
まで
手製
(
てせい
)
でした。
手習
(
てならひ
)
のお
手本
(
てほん
)
から
讀本
(
とくほん
)
まで、
祖父
(
おぢい
)
さんの
手製
(
てせい
)
でした。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
盡
(
つく
)
す故夫婦の
歡
(
よろこ
)
び一方ならず久八も
手習
(
てならひ
)
より歸れば何時も近所の子供と遊びけるが
折
(
をり
)
に
觸
(
ふれ
)
ては少しの
爭
(
あらそ
)
ひより
友達
(
ともだち
)
子供等が久八の捨子々々と云ければ何とて我が事を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
手習
(
てならひ
)
に行くと、よくいたづらつ子にいぢめられる。それも、師匠に云ひつければ、
後
(
あと
)
の
祟
(
たたり
)
が恐ろしい。そこで、涙をのみこんで、一生懸命に又、
草紙
(
さうし
)
をよごしに行く。
世之助の話
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
その不思議といふは、昔より此逃入村の人
手習
(
てならひ
)
をすれば天満宮の
祟
(
たゝり
)
ありとて一村の人皆
無筆
(
むひつ
)
なり。
他郷
(
たきやう
)
に
身
(
み
)
を
寄
(
よせ
)
て手習すれば
祟
(
たゝり
)
なし。しかれども村にかへれば日を
追
(
おひ
)
て
字
(
じ
)
を
忘
(
わす
)
れ、
終
(
つひ
)
には無筆となる。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
▼ もっと見る
わざと
知
(
し
)
らず
顏
(
がほ
)
つくりながらも
潮
(
さ
)
す
紅
(
くれなゐ
)
の
我
(
われ
)
しらず
掩
(
おほ
)
ふ
袖屏風
(
そでびやうぶ
)
にいとゞ
心
(
こゝろ
)
のうちあらはれて
今更
(
いまさら
)
泣
(
な
)
きたる
事
(
こと
)
もあり
人
(
ひと
)
みぬひまの
手習
(
てならひ
)
に
松澤
(
まつざは
)
たかとかいて
見
(
み
)
て
又
(
また
)
塗隱
(
ぬりかく
)
すあどけなさ
利發
(
りはつ
)
に
見
(
み
)
えても
未通女氣
(
おぼこぎ
)
なり
同
(
おな
)
じ
心
(
こゝろ
)
の
芳之助
(
よしのすけ
)
も
射
(
ゐ
)
る
矢
(
や
)
の
如
(
ごと
)
しと
口
(
くち
)
にはいへど
待
(
ま
)
つ
歳月
(
としつき
)
はわが
爲
(
ため
)
に
弦
(
ゆづる
)
たゆみしやうに
覺
(
おぼ
)
えて
明
(
あ
)
かし
暮
(
く
)
らす
程
(
ほど
)
のまどろかしさよ
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
徳太郎信房君と申せし
砌
(
みぎり
)
拙者は虎伏山竹垣城へ九條殿下の
使者
(
ししや
)
にて參りお
手習
(
てならひ
)
和學
(
わがく
)
の御教導を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
お
隣
(
とな
)
りのお
勇
(
ゆう
)
さんが
手習
(
てならひ
)
に
來
(
き
)
て
祖父
(
おぢい
)
さんの
書
(
か
)
いたお
手本
(
てほん
)
を
習
(
なら
)
ふのもその
部屋
(
へや
)
でした。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
その不思議といふは、昔より此逃入村の人
手習
(
てならひ
)
をすれば天満宮の
祟
(
たゝり
)
ありとて一村の人皆
無筆
(
むひつ
)
なり。
他郷
(
たきやう
)
に
身
(
み
)
を
寄
(
よせ
)
て手習すれば
祟
(
たゝり
)
なし。しかれども村にかへれば日を
追
(
おひ
)
て
字
(
じ
)
を
忘
(
わす
)
れ、
終
(
つひ
)
には無筆となる。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
迎
(
むか
)
へ
手習
(
てならひ
)
に
通
(
かよ
)
はせけるに
讀書
(
よみかき
)
とも一を聞て十を知り
兩親
(
りやうしん
)
の
言葉
(
ことば
)
を
背
(
そむ
)
く事無孝行を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“手習(手習い)”の解説
手習い(てならい)とは、毛筆で仮名や漢字を書く練習をすること。「手」とは手跡、すなわち筆跡のことである。
(出典:Wikipedia)
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
習
常用漢字
小3
部首:⽻
11画
“手習”で始まる語句
手習子
手習机
手習草紙
手習師匠
手習児
手習傍輩
手習指南所