“手習草紙”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てならひざうし50.0%
てならいそうし25.0%
てならいぞうし25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
みち太郎稻荷たらういなりあり、奉納ほうなふ手拭てぬぐひだうおほふ、ちさ鳥居とりゐ夥多おびたゞし。此處こゝ彼處かしこ露地ろぢあたりに手習草紙てならひざうししたるがいたところゆ、いともしをらし。それより待乳山まつちやま聖天しやうでんまうづ。
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
娘の机のうへには手習草紙てならいそうしのあるのを見つけて、これ屈竟くっきょうのものだと彼等はその草紙の一枚を引きいて、娘の顔をつゝむやうに押しかぶせた。
梟娘の話 (新字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
これが何だというと手習草紙てならいぞうしでね、博士が、夫人の手蹟を、何かの反故に手習したものなんだ。
一枚の切符 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)