“聖天”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょうでん55.0%
しょうてん20.0%
しやうてん10.0%
しやうでん5.0%
そら5.0%
カネシャ5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
善八を案内者につれて、半七が馬道へゆき着いた頃には、このごろの長い日ももう暮れかかって、聖天しょうでんの森の影もどんよりとくもっていた。
半七捕物帳:30 あま酒売 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
いや、今日のような退っ引きならない口とは違う。全く嫌疑さ。二個連れで生駒いこま聖天しょうてんさまへ参詣に出掛けたという嫌疑がかゝったのさ」
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
隱さう、あの聖天しやうてん樣、男女兩體の二つの夜光石のうち、何千兩といふ値打のある、眞物ほんものの夜光石は、男體の額のだけで、女體の額にハメ込んである、銀杏ぎんなんほどの小さいのは、あれは僞物でございますよ
みち太郎稻荷たらういなりあり、奉納ほうなふ手拭てぬぐひだうおほふ、ちさ鳥居とりゐ夥多おびたゞし。此處こゝ彼處かしこ露地ろぢあたりに手習草紙てならひざうししたるがいたところゆ、いともしをらし。それより待乳山まつちやま聖天しやうでんまうづ。
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
燦爛さんらんとして聖天そら
全都覚醒賦 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
生き観音ミンチ・カンキン、おう、まことの観音カンキンとは貴女あなたさまじゃ。毘沙門天ヴィシュラヴナの富、聖天カネシャの愉楽を、おう、われに与えたまえ」
人外魔境:03 天母峰 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)