“聖天町”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょうでんちょう63.6%
しやうでんちやう18.2%
しょうてんちょう18.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは、田代の、いまのようにまだ役者にならない時分、聖天町しょうでんちょうの油屋の次男坊だったころ毎日のようにながめた光景けしきだった。
春泥 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
淺草聖天町しやうでんちやうの停留場で電車を下りて吉野町を北へ行くと、右側に石柱鐵扉てつぴの門があつて、光照院と書いた陶製の標札が懸けてある。墓地は門を入つて右手、本堂の南にある。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
おとねさんという名をきくと、静枝は故郷の新潟にいがた花柳界さかりばを思いだした。静枝の踊の師匠は、市川の名取りで、九代目団十郎の妹のおなるさんという浅草聖天町しょうてんちょうにいた人の弟子だった。
市川九女八 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)