“花柳界”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かりゅうかい62.5%
くわりうかい25.0%
さかりば12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
近頃、本物と寸分違わない様な玩具の紙幣が、花柳界かりゅうかいなどで流行しているそうだ。それは誰かから聞いたっけ。アア、そうだ。君がいつか話したんだ。
二銭銅貨 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
哥沢節うたざはぶし」は時代のちがつた花柳界くわりうかいの弱いかこちを伝へたに過ぎず、「謡曲えうきよく」は仏教的の悲哀を含むだけ古雅こがであるだけ二十世紀の汽船とは到底相容あひいれざる処がある。
黄昏の地中海 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
おとねさんという名をきくと、静枝は故郷の新潟にいがた花柳界さかりばを思いだした。静枝の踊の師匠は、市川の名取りで、九代目団十郎の妹のおなるさんという浅草聖天町しょうてんちょうにいた人の弟子だった。
市川九女八 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)