“色街”の読み方と例文
読み方割合
いろまち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「まだいうかっ。あらぬ讒訴ざんそもいい加減にしろ。ははあ、なんだな、何かきさまこそ、わしの留守中に、色街いろまちおんなにでもひッかかって」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
倉田工業から電車路に出ると、その一帯は「色街いろまち」になっていた。電車路を挾んで両側の小路には円窓まるまどを持った待合が並んでいる。夜になると夜店が立って、にぎわった。
党生活者 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
私の宿の近所は色街いろまちで、怪しげな灯影ほかげ田舎女郎いなかじょろうがちらちらしています。衰えた漁村の行燈あんどんに三味線の音などこおりつくようにさむざむと聞こえます。近状知らせて下さい。
青春の息の痕 (新字新仮名) / 倉田百三(著)