“色合”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いろあい54.3%
いろあひ20.0%
いろあ17.1%
いろあわ2.9%
ニュアンス2.9%
ニユアンス2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
余り広くはないけれど、壁紙、窓かけ、絨毯じゅうたんなどの色合いろあいや調度の配列に細かい注意が行届いていて、かなり居心地のよい部屋であった。
一寸法師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
けら殿どのを、ほとけさんむし馬追蟲うまおひむしを、鳴聲なきごゑでスイチヨとぶ。鹽買蜻蛉しほがひとんぼ味噌買蜻蛉みそがひとんぼ考證かうしようおよばず、色合いろあひもつ子供衆こどもしう御存ごぞんじならん。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
稲の色合いろあいは種類によりてさまざまなり。三つ四つ五つの田を続けて稲の色の同じきはすなわち一家に属する田にしていわゆる名処みょうしょの同じきなるべし。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
白壁町しろかべちょう春信はるのぶ住居すまいでは、いましも春信はるのぶ彫師ほりしまつろう相手あいてに、今度こんど鶴仙堂かくせんどうからいたおろしをする「鷺娘さぎむすめ」の下絵したえまえにして、しきりに色合いろあわせの相談中そうだんちゅうであったが
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
さういふこの世ならぬ色合ニュアンスのせゐか、私にはそのアスパラガスが、何んだか或る微妙な生物が面白半分にそんな野菜に變身してゐるやうな氣がし
プルウストの文体について (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
巧みに表現されて居ますが、それを包む肝腎かんじんの人間の心持こゝろもち色合ニユアンスや、味ひがけて居ます。
三作家に就ての感想 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)