“鳴聲”の読み方と例文
新字:鳴声
読み方割合
なきごゑ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けら殿どのを、ほとけさんむし馬追蟲うまおひむしを、鳴聲なきごゑでスイチヨとぶ。鹽買蜻蛉しほがひとんぼ味噌買蜻蛉みそがひとんぼ考證かうしようおよばず、色合いろあひもつ子供衆こどもしう御存ごぞんじならん。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
わかはうが、今朝けさはじめてうぐひす鳴聲なきごゑいたとはなすと、ばうさんのはうが、わたしは二三日前にちまへにも一いたことがあるとこたへてゐた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
村落むら子供等こどもらは「三ぺいぴいつく/\」と雲雀ひばり鳴聲なきごゑ眞似まねしながら、小笊こざるつたり叉手さでつたりしてぢやぶ/\とこゝろよい田圃たんぼみづわたつてあるいた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)