“叉手”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さで50.0%
さしゅ30.0%
さす10.0%
さて10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
村落むら子供等こどもらは「三ぺいぴいつく/\」と雲雀ひばり鳴聲なきごゑ眞似まねしながら、小笊こざるつたり叉手さでつたりしてぢやぶ/\とこゝろよい田圃たんぼみづわたつてあるいた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
凛々りんりんたる夫人の一声を浴びて、四人は思わず馬から飛び降りた。そして叉手さしゅの礼をとって起立していると、夫人は真白な指をきっと四人の胸にさして
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「命終らんとする時に臨み、合掌叉手さすして南無阿弥陀仏ととなへしむ。仏の名を称ふるが故に、五十億劫おくこふの生死の罪を除き、化仏の後に従つて、宝池の中に生る。」
美の日本的源泉 (新字新仮名) / 高村光太郎(著)
茹だつた饂飩は叉手さてで揚げて手桶へ入れて井戸端へ行つて冷たい水で曝して「しようぎ」へあげる。「しようぎ」といふのは極めて淺く作つた大きな籠である。
芋掘り (旧字旧仮名) / 長塚節(著)