叉手さで)” の例文
村落むら子供等こどもらは「三ぺいぴいつく/\」と雲雀ひばり鳴聲なきごゑ眞似まねしながら、小笊こざるつたり叉手さでつたりしてぢやぶ/\とこゝろよい田圃たんぼみづわたつてあるいた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
父は、池の岸に腹這いになって、水底の藻草を叉手さでで掻きまわしている。餌にする藻蝦もえびを採っているのである。
父の俤 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
田のあぜをこなたかがみに叉手さでつかふ人かげ見れば梅雨つゆあがりけり
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
田のあぜをこなたかがみに叉手さでつかふ人かげ見れば梅雨つゆあがりけり
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
魚すくふ童が叉手さでの水あかりほのるむらし尻はからげつ
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)