“御存”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごぞん85.9%
ごぞんじ10.9%
ごそん1.6%
ごぞんぢ1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けら殿どのを、ほとけさんむし馬追蟲うまおひむしを、鳴聲なきごゑでスイチヨとぶ。鹽買蜻蛉しほがひとんぼ味噌買蜻蛉みそがひとんぼ考證かうしようおよばず、色合いろあひもつ子供衆こどもしう御存ごぞんじならん。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
こんな者に見込れて、さぞ御迷惑ではゐらつしやいませうけれども私がこれ程までに思つてゐると云ふ事は、貴方も御存ごぞんじでゐらつしやいませう。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
よく御存ごそんじでしょうね……(マイダーノフは、意味ありげににやりとして)あの人は配偶はいぐうを求めるのが、なかなか容易じゃなかったんです。
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
まち早速さつそく參上さんじやう仕つる其譯は舊冬きうたう御仕置おしおきに相成し彦兵衞がこと御存ごぞんぢに候はゞ委細ゐさい御話下おはなしくだされよと申に兩人は思ひも寄ぬたづねゆゑ私し共一向に其彦兵衞殿ひこべゑどのと申御人は御知己おちかづきにもあらねば存じ申さずと答しかば彦三郎なみだ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)