“鳴門”の読み方と例文
読み方割合
なると100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「なに、あの女は真公にれてやがったが、真公が居なくなると気が変になってしまって、鳴門なるとの渦の中へ飛びこんでしまったよ」
三人の双生児 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「おお、それはよいご都合でござります。したが、そうなりますと使いの鳩も、あの鳴門なるとの海を越えて行き来せねばなりませぬな」
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
が、守人の心中には、浮世のあらしよりも、今夜の雨風よりも烈しい、大きなうずがまいていた。近寄る人をまき込まずにはおかない愛慾あいよく鳴門なるとだ。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)