“愛慾”の読み方と例文
読み方割合
あいよく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、守人の心中には、浮世のあらしよりも、今夜の雨風よりも烈しい、大きなうずがまいていた。近寄る人をまき込まずにはおかない愛慾あいよく鳴門なるとだ。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
里人のかたるを聞けば、汝一旦ひとたび愛慾あいよく心神こころみだれしより、たちまち鬼畜に一二五堕罪だざいしたるは、あさましともかなしとも、一二六ためしさへまれなる悪因あくいんなり。
それは愛慾あいよくに就て子供ではないという意味ではなく、私たちは大島敬司という男にだまされて変な雑誌に関係していたので、大島に対する怒りの言葉であったが
二十七歳 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)