“渦”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うず62.0%
うづ22.9%
うずま7.3%
うづま4.9%
うずまき1.0%
うづまき1.0%
0.5%
ホルテックス0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
季節とは関係なしに工場の中は暑く、石灰粉の微粒はうずを巻いたり、しまを描いたりしながら、白くて厚い幕のように漂いあふれていた。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
さて私の結婚生活せいくわつは、うづのやうにぐる/\と私どもをもてあそばうとしました、今猶多少たせうの渦はこの身邊しんぺんを取りかこみつゝあるけれども
冬を迎へようとして (旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
バサリと音して、一握ひとにぎりの綿が舞うように、むくむくとうずまくばかり、枕許の棚をほとんどころがって飛ぶのは、大きな、色の白いひとりむしで。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
やかた屋根やねうづまいてかゝりますと、晝間ひるま寢床ねどこ——仙人せんにんよるはいつでも一睡いつすゐもしないのです、夜分やぶんたふうへあがつて、つきひざまづき、ほしをがんで
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
身に迫る危険、擾乱じょうらんうずまきの中に投ぜられた時、彼は静かに『一……二……三……四……五……六……』と数を読み初める。かくする事一二分、心臓の鼓動は鎮まって、無念無想の妙境に達する。
水晶の栓 (新字新仮名) / モーリス・ルブラン(著)
彼の胸には無性に花やかなうづまきが、わけもなく賑やかに波立つてゐた。——(決心したのだ、決してもう愚図/\しないんだ、俺だつて/\。)
明るく・暗く (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
すぐ人波にき込まれた。
銅銭会事変 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
どうも少し変っていると思っていたが、到頭ノルウェーで出したあの有名なホルテックスの論文の中の根本概念はやはりそこにあったのだ。
先生を囲る話 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)