“渦(うづまき)” の例文
彼の胸には無性に花やかな渦(うづまき)が、わけもなく賑やかに波立つてゐた。——(決心したのだ、決してもう愚図/\しないんだ、俺だつて/\。)
明るく・暗く (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
ずらりと女學生(ぢよがくせい)たちを從(したが)へて、頬(ほゝ)と頤(あご)をだぶ/″\、白髮(しらが)の渦(うづまき)を卷(ま)かせて、恁(か)う反身(そりみ)に出(で)て來(き)た所(ところ)が、何(なん)ですかね私(わたし)には、彼處(あすこ)に居(ゐ)る、其(そ)の狂人(きちがひ)を、救助船(たすけぶね)で濟度(さいど)に顯(あらは)れたやうに見(み)えたんです。
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)