“大渦”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おほうづ66.7%
おおうず33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なにしろ可恐おそろしおほきが、しろ指紋しもん大渦おほうづいてるのだとおもひました。
雪霊続記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
大渦おほうづ荒潮あらじほ
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
彼岸前ひがんまえの農家の一大事は、奉公男女の出代でがわりである。田舎も年々人手がすくなく、良い奉公人は引張りあいだ。近くに東京と云う大渦おおうずがある。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
何しろ直ぐ近所に東京と云う大渦おおうずが巻いて居るので、村を出ると直ぐ東京に吸われてしもうて、移住出稼などに向く者は先ず無いと云うてよい。世良田せらだ君なんどは稀有けうの例である。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)